大崩山(おおくえさん:1643m) 宮崎県 祖母・傾国定公園 |
大崩山は宮崎県北部に位置し、祖母・傾国定公園の東南の一角にある。大崩山の山名は、天を突く花崗岩の岩峰が大きく崩【く】えるように見えることからきていると言われる。袖ダキ、小積ダキ、二枚ダキ、大崩ダキ(ダキは岩壁の意味)や和久塚などの岩峰群の景観は素晴らしく、三里河原の渓谷や原生林、祝子川の清流など自然がいっぱい残る山である。 |
下赤祝子川林道から大崩山を望む。 夕暮れになると、その山容は ひときわ大きく見える。 |
山行記録 (和久塚〜下小積尾根コース)−前編− |
山行日 | 1999年10月22,23日(金、土)晴れ | メンバー | 男8名、女3名 |
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コースと タイム(分) |
登山口→(25)大崩山荘→(120)袖ダキ展望台→下和久塚→中和久塚→(90)上和久塚→石塚→(75)大崩山山頂→(55)リンドウの丘→(25)小積ダキ展望台→(120)大崩山荘前河原→(25)登山口 | ||
駐車場 | 登山口付近の車道脇 | 利用した温泉 | なし |
登山口までのアプローチが長いので、前夜に祝子(ほうり)川キャンプ場まで入る。 キャンプ場の集会所を使わせてもらい仮眠する。 (500円/人) AM 5:00 起床し、登山口まで車で行く。 登山口近くの車道には、既に、多くの車が止まっている。 6:30 登山届けに記入し、出発。 |
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登山口にて | ||
左下に祝子川の沢音を聞きながら、樹林の中の登山道を行く。 いくつかの枝沢を横切り、ハシゴや木橋を渡りながら進むと、30分弱で樹林に囲まれた大崩山荘(無人)に到着する。 山荘付近はテント場となっており、数張りのテントが張られている。 山荘の中を覗いて見ると、まだ数人が登山支度をしていた。 |
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林の中の大崩山荘に到着 | ||
山荘前を直進し、三里河原方面へ向かう。 途中、20名程の学生っぽい若者のパーティーに出会う。聞いてみると、大分大学のワンゲルであった。なかなかマナーがしっかりしている。 しばらく行くと、三里河原への分岐に出る。 ここを和久塚方面へ左折し、岩がゴロゴロした祝子川の河原に降りる。 目の前に、小積ダキの岩峰がそびえ立っており、登山欲をそそられる。 岩峰を眺めながら、川にかかる丸木橋を渡る。 |
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小積ダキの岩峰を見ながら丸木橋を渡る。 | ||
支流の小積谷に沿ってしばらく進むと右手にガレ場が現れる。 樹林の中の急なガレ場を登って行く。 途中、ロープやアルミハシゴの助けを借りながら登ると尾根道にでる。 大分大学の学生と抜きつ抜かれつを繰り返しながら、樹林の中の道を一歩一歩登って行く。 既に汗は吹き出している。 |
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樹林の中のガレ場を登る。 | ||
急な登りが少し緩やかになると、道は二分する。 ここは左手のパノラマコースをとり、袖ダキ展望台へ上がる。 展望のきく岩の上にでると、その景色は圧巻である。 正面にはドーンと小積ダキの大岩壁が目に飛び込み、右手には青空に下和久塚の岩峰が屹立している。このコースで一番のビューポイントである。 また、岩の間の五葉松(ヒメコマツ)が、その展望に彩りを加えている。 いくら眺めていても、見飽きない展望である。 岩から下を覗き込むと目もくらむほどだ。 のんびりと展望を楽しみたいが、先の行程が長いので、後ろ髪を引かれる思いで後にする。 |
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袖ダキ展望台で大展望を満喫する。 | ||
青空に屹立する下和久塚の岩峰 | 小積ダキの大岩壁に圧倒される。 |