3月下旬、以前から行ってみたかった山口県の十種ガ峰へ出かけた。 その帰りに久しぶりに萩の指月山へ足を伸ばした。
萩は私の大好きな場所で、幕末の志士に傾倒していた学生時代に鈍行列車に長時間揺られ何度か訪れた懐かしい場所である。
特に指月城址では友人と二人で指月山へかかる月を見ながら酒を飲み交わし、そのままシュラフで転がったのを思い出す。 その思い出の指月城址へ二十数年ぶりに足を踏み入れた。
指月山(しづきやま:145m 山口県)
山行日 2004年3月31日(水)曇り
コース&タイム 菊ケ浜駐車場(14:30)→堀入口・指月小橋(14:40)→山道入り口(14:51)→詰丸跡山頂(15:05-10)→山道入り口(15:20)→菊ケ浜(15:36)
主なピーク指月山(145m)
駐車場菊ケ浜駐車場 メンバー単独


萩疏水の指月小橋を渡り城内へ入る

菊ケ浜から指月城址内へ

車を菊ガ浜の駐車場へ止める。萩の町並みがとても懐かしい。 昔とあまり変わってないようだ。車を降り、菊ガ浜へ出てみる。 砂浜の向こうにこじんまりとした小高い指月山が見える。なかなか絵になる光景だ。 海の向こうには、でべそのような笠山も見える。
砂浜から萩疏水沿いにぶらぶらと歩いて行き、指月小橋を渡り城址の中へ入る。

堀の向こうに指月山が見える

堀と城址

堀を渡り入園料を払い城内へ入る

堀沿いの石垣を見ながら、堀を渡り、入園料を払って園内へ入る。 中へ入ると二の丸跡となり桜の木が多い。ちょうど桜が咲き始めており、出店なども準備されていたが、生憎、平日なので出店は開いてない。 咲き始めた桜を見ながらのんびりと散策する。天気は曇り肌寒いが春の香りがいっぱいだ。
城内の隅に目の前の指月山への登山口がある。

本丸跡。城内は桜の木が多い。
花見の屋台も準備中だ。

街灯の明かりも風情がある。

城内北東に登山道入り口がある

山道に入り詰丸跡山頂へ向かう

登山口には標識はあり、「山頂まで730m」とある。距離的に15分程度のあっと言う間の登りである。 道は綺麗に整備されており、ヤブ椿の多い樹林の中の静かな登山道である。 登山道にはヤブツバキがいっぱい落ちており、「赤い落椿」がとてもいい雰囲気だ。 樹林の中の一本道をジグザグに登っていくと、山頂の詰丸跡の石垣が見えてくる。

登山道はよく整備されている

赤いヤブツバキは出迎えてくれる

山頂詰丸跡の石垣と塀
照葉樹林の中の山頂

石垣を抜けると詰丸跡の山頂に出る。山頂は平らで広々としているが樹木に囲まれており、展望はあまり良くない。 苔むした地面と鬱蒼とした樹木が歴史を感じさせる。樹林の間から、萩の町や田床山などの萩を取り巻く山も見える。 平日であるせいか、誰にも会わず、静かに山頂を歩き回る。
下山は往路をヤブツバキに見送られながら降りる。

歴史を感じさせる照葉樹林が茂る

樹林の間から萩の町も見える


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