ひと足早く春を告げる花。福寿草。
早春の陽光の中、金色に光り輝く福寿草に会いたいと、熊本県の仰烏帽子山へ出かけた。

残念ながら当日の天気は小雪。光り輝く金杯の福寿草に会うことはできなかったが、 うっすらと雪化粧した霧氷の仰烏帽子山と雪の間から健気に花を開かせている福寿草に会うことができた。
今回、椎葉谷登山口から仰烏帽子山、仏石への周回を歩いた。
雪と福寿草の仰烏帽子山を歩く(熊本県)
〜椎葉谷登山口から仰烏帽子山、仏石周回〜〜
山行日 2005年2月26日(土)小雪
コース&タイム 椎葉谷登山口(8:52)→牛の鼻くぐり岩(9:04)→仏石分岐(9:20)→稜線道合流(10:03)→仰烏帽子山頂(10:20-27)→元井谷分岐(11:04)→仏石広場(11:10) →伐採展望所(11-35-12:42昼食)→仏石登攀(12:55ー13:20)→仏石分岐(13:40)→椎葉谷登山口(14:10)【行動時間:6時間】
主なピーク仰烏帽子山(1301.8m)
駐車場椎葉谷登山口 メンバーT,H,K



椎葉谷登山口

椎葉谷登山口

人吉ICを降り、国道445号線で椎葉谷登山口へ向かう。 登山口に着いた時は生憎の小雪混じりの天気であった。 椎葉谷登山口の前には10台程度は駐車可能なスペースがある。

立派な標識に導かれ、小雪の道を行く。

小雪がちらつく中、出発する。
登山道はよく整備されており、時折目が覚めるような色合いの標識があり、しっかり誘導してくれる。
うっすらと雪が積もった登山道を行く。

伐採地の山腹を横切り、しばらく行くと「牛の鼻くぐり岩」に出る。
牛の鼻くぐり岩へ到着

牛の鼻くぐり岩

大きな岩の下に奥で繋がった横穴が二つ開いている。 どうやら、この穴をグルリとくぐり抜けると「不浄が洗われて、長寿・延命し、幸福は招来する」縁起のいい穴であるらしい。
穴は得意であるが、寒いのでどうしようか迷っていると、Kさんがすかさず頭をつっこみ入っていった。中はそれほど長くないらしく、直に片方の穴から顔が出てきた。 さすが体の柔らかいKさん、スムースに出てきたが、服は泥で汚れていた(笑)。 しかし、これでKさんの長寿は間違いなしであろう。

牛の鼻くぐり岩の説明板

鼻くぐりからお帰り〜。

椎葉谷川沿いの登山道

椎葉谷川沿いに行く

牛の鼻くぐり岩からは椎葉谷川に沿って行く。 小雪がちらつき、うっすらと積もっているが、沢の水の流れは少ない。 冬枯れの中、よく目立つ道しるべの赤ペンキを見ながら登って行く。
しばらく行くと、標識で賑やかな仏石分岐に出る。 右に行くと仏石へ行くが、今回は左の沢沿いに進み、仰烏帽子山頂への稜線を目指す。

仏石への分岐

周辺のマップ表示板もある

沢沿いの道を稜線へ向かう
椎葉谷川から稜線へ合流

仏石分岐からは谷の道をグングン登って行くと、稜線上の道へ合流する。
右へ行くと仏石へ、左は仰烏帽子山頂である。 回りの樹林についた霧氷がとても綺麗で、なかなか雰囲気のいい稜線歩きとなる。

稜線へ合流

合流点の標識

霧氷が綺麗な仰烏帽子へ向かう道

仰烏帽子山頂へ

霧氷が綺麗な道を少し行くと、仰烏帽子山頂に飛び出る。 生憎の小雪の天気なので、回りの展望があまりきかない。 うっすらと雪に覆われた山頂もまた綺麗である。

仰烏帽子山頂にて

回りの霧氷がきれい

仏石へ向かう

仰烏帽子から仏石へ

仰烏帽子からは再び来た道を戻り、稜線合流点を直進して仏石へ向かう。 仰烏帽子山は石灰岩が多く、樹林帯の下には石灰岩がゴロゴロしている。
元井谷からの合流分岐を過ぎ、鎖場を下ると、仏石の広場に出る。

樹林の下の石灰岩

元井谷分岐

仏石周辺広場

仏石周辺でフクジュソウ鑑賞

仏石周辺は多くの登山者で大賑わいである。 この周辺がフクジュソウが多いエリアであり、登山道の両側には中に踏み込まないようにロープが張られている。

フクジュソウ

雪の中で健気に開花を待つ蕾

フクジュソウ

ロープに沿って、石灰岩の中の斜面を散策しながら上がっていく。 道の脇にはちらほらとフクジュソウの黄色い花が見えるが、生憎、小雪の天気であるので、きれいに開花している花はかなり少ない。
陽光を浴び金色に輝くフクジュソウを期待していたが、雪の中で静かに咲いているフクジュソウも健気でまたいい。 開花を待つ蕾も愛らしい。
これはこれでまたラッキーなフクジュソウとの出会いであった。

伐採地

伐採地で昼食

ロープの斜面を登って行くと、ぽっかり明るく開けた伐採地に出る。 多くの登山者が昼食をとっている。 目の前には山々も見えるので、我々もここで昼食とする。 うっすらと積もった雪の中で飲む熱燗は最高だ。
ゆっくり休んだ後、仏石の広場へ戻る。

伐採地で昼食

目の前の展望はいい

仏岩の景色

仏石に登る

広場の近くに大きな岩の仏石があり、これに登ってみる。 雪で滑りやすいので慎重に登る。 上に上がると、回りの山々が見渡せ展望が良い。 仏石の上には小さな祠が祭られていた。
下山は椎葉谷川方面へ下ると、往路で分かれた仏石分岐に出、往路へ合流する。
雪の中の福寿草に出会え、満足な山行であった。
下山後は、さがら温泉「茶湯里」で汗を流す。風呂からあがると目の覚めるような青空が広がっていた。

仏石を登る

仏石の上に奉られた祠


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