山句集1:雨の英彦山
2002/12/8(雨)
 

いにしえの時が漂う杉木立

「生物」をナマモノとよみ一人笑い

軽やかに登る足取りうらめしや

鬼杉の周りを八回抱きしめて

鬼杉に浮かんで消える友の顔

安山岩むかしの記憶ちりばめて

体温を残し山頂後にする

コースタイム記す手白し冬木立

霧雨に煙る大木幽玄に

石段を一歩登って上見上げ

冬空に溶け込む息の白さかな

杉木立突然の雨大粒で

山のこと語りつつ食む山くらげ

雨人

天馬

雨人

雨人

天馬

天馬

天馬

天馬

雨人

雨人

天馬

雨人

天馬

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