湯上りの　香りくらくら　民宿間

民宿の　窓のそとに　雪ほたる

さあどうだと　言わんばかりの　豪華膳

突然の　逆立ちと酔いに　目が回り

雨人

満月

雨人

雨人

大曲り　取り巻く山は　ガスの中

星生山　たなびくガスの　上に輝く

朝日射し　振り向き見れば　ブロッケン

ブロッケン　お互い手を振る　二人影

雨人

雨人

雨人

雨人

白霧の　諏蛾守ひびく　愛の鐘

北千里　ガスに消え行く　友の影

白霧が　流れ噴煙　顔を出す

雨人

雨人

雨人

青空に　光り輝く　草氷

朝の魔法　とけて樹氷の　落ちるおと

ガス晴れた　山並み見つめ　ガス思う

雨人

天馬

雨人

青空の　雲海の下　曇り空

眼前に　広がる雲海　そりゃ見事

雲海に　浮かぶ由布岳　トトロ顔

雨人

雨人

雨人

厚氷　一歩先は　薄氷

緩みたる　池の氷に　並ぶ石

白氷の　御池つんざく　カラス声

雨人

天馬

雨人

中岳の　雪解け水に　春感じ

蜜柑食う　隣のおばちゃん　あーうらめし

ピースサイン　心のうちは　きけんサイン

雨人

満月

満月

雪原で　不意打ちかける　落とし穴

雪原に　足をとられて　もがく友

目の前で　もがく友見て　雪投げる

雪原に　沈む感触　身をまかせ

雨人

雨人

雨人

雨人

ピーカンの　くじゅうの山に　笑い声

缶ビール　空のザックに　うなだれる

ビール飲む　おじさん横目に　なみだ飲む

雪原と　青空に映ゆ　赤帽子

満月

満月

満月

雨人

雪玉の　かならず右に　それる癖

雪ソリが　何故か回転　腹が立つ

雪だるま　雪投げ雪ソリ　はしゃぎ声

北千里　今日あらわれた　雪男

天馬

雨人

雨人

天馬

噴煙の　ゆらぎに影が　出ては消え

雪と泥　混ざるこうして　春になる

北千里　雪解け水が　川となり

ヘリ飛ぶよ　バス運転手の　待ち時間

雨人

天馬

雨人

天馬