4月下旬から5月初旬、祖母傾山系から大崩山系はピンクのアケボノツツジで彩られる。新緑も綺麗で気候も良いのでこの時期は心地よい山歩きが楽しめる。
以前関東勤務の時の山仲間が九州へ単身赴任で転勤してきたため、その歓迎も含めて、新緑とアケボノツツジの夏木山から五葉岳を歩いた。

注)この年(2004年)の夏の台風の影響で犬流越から夏木山への鋸尾根はかなり様相が変化し、一般登山者には危険な状況ですので事前に情報を入手してください。
新緑とアケボノツツジの夏木山・五葉岳をを訪ねて(大分/宮崎県)
〜 藤河内−犬流越−夏木山−五葉岳−お姫山−夏木新道周回 〜

【山行日】 2004年4月24(土)前泊  天気:晴れ
【コース&タイム】 夏木新道登山口(6:55)〜犬流越登山口(7:02)〜犬流越(7:52)〜夏木山(10:10-40)〜要山(10:44) 〜兜巾岳分岐(11:45)〜五葉岳(12:04-36)〜お姫山(12:52-58)〜五葉岳(13:14-25) 〜夏木山(14:32)〜アケボノ平(15:20)〜夏木新道登山口(16:10)【行動時間】約9時間15分
【主なピーク】夏木山(1386m)、五葉岳(1569.7m)、お姫山(1550m)
【駐車場】藤河内林道途中 【メンバー】T,A,K


夏木新道登山口
藤河内から犬流越へ

前夜、宇目の道の駅まで移動。A氏の単身祝いで軽く一杯後、仮眠。 早朝、藤河内林道を走り登山口へ向かう。夏木新道登山口周辺は既に車がいっぱい。 林道を少し戻り路端に駐車。

犬流越への登山口
夏木新道登山口を見送り更に林道を奥に行くと左手に犬流登山口がある。
朝一番の登りに約50分喘ぐと縦走路の犬流越へ着く。
途中、ピンクに染まった犬流の鋸尾根が見え心がはやる。

犬流越への登り

途中で鋸尾根が見えてくる

犬流越にて
犬流越から鋸尾根を経て夏木山へ

犬流越から夏木山へは鋸尾根と言われ、アップダウンの岩場の連続である。 小鋸、中鋸、鹿ノ背、大鋸とアップダウンの岩場が連続する。 要所要所には梯子やロープがきちんと設置されているが、岩登りの経験のない初心者は要注意である。 また、2004年夏の台風の影響により、この鋸尾根の登山道は様相が一変しているらしいので、今後、行かれる方は注意が必要である。

新緑とアケボノツツジは最高!

青空とアケボノツツジのピンクが美しい

ロープ、梯子を慎重に行く
鋸尾根に入ると回りはピンクのアケボノツツジが咲き乱れる。
黒々とした岩場と緑の新緑、そしてピンクのアケボノツツジの色合いがとても美しく、感嘆しながら進む。 特にA氏はアケボノツツジを見るのは初めてであるので感動しきりである。 青い空とピンクのアケボノツツジはいつ見ても美しい。

小鋸の梯子場
小鋸、鹿の背、大鋸を越えていく

岩場の梯子の連続であるので気が抜けないが、アケボノツツジの見事さに気分は最高である。

岩場の陰には時折、静かにひっそりとヒカゲツツジが佇み、ヒカゲツツジの好きなKは体を乗り出してその清楚な姿を見ている。
尾根の途中、振り返ると後ろにはピラミダルな桧山山容が見え、前にはピンクに囲まれた夏木山が見えてくる。


振り返ると秀麗な桧山が見える

アケボノツツジに囲まれた夏木山の山容

鹿ノ背への登り

鹿ノ背

大鋸の二段梯子
最難関の鹿ノ背を越え、大鋸の二段梯子を下ると夏木新道からの道に出会う。

二段梯子を下ったところで、出発時に夏木新道登山口で一緒だった登山者とすれ違った。 声を掛け、いろいろお話をするとなんと「九州一の原生林大崩山」ホームページの大崩太郎さんであった。 大崩山HPとは最初に開設した深山幽谷さんの時からリンクでお世話になっていたので、その後を引き継いだ大崩太郎さんにここで突然にお会いできてその偶然に感謝であった。

大崩太郎さん(右)に偶然お会いする

夏木新道からの道に出会う

夏木山山頂にて
夏木山から五葉岳へ

夏木山の山頂は樹林に囲まれており静かな山頂である。まだ木々の葉が出てないので、木々の間からは大崩山も見える。 ここで漸くビールを一本飲み中休止をする。久しぶりの山のせいかA氏は少し疲れ気味か。

休憩後、五葉岳への縦走へ向かう。

五葉岳への縦走路

自然林の縦走路が気持ちいい

振り返るとギザギザの鋸尾根が見える
気持ちいい縦走路を行く

夏木山から五葉への縦走路は自然林が残り雰囲気のいい縦走路である。 夏木山を出てすぐに瀬戸口谷からの道が出会う要を越える。途中1402mのピークを越えて行くと、見晴らしのいい台地に出る。 この台地からは目の前に五葉岳が見え、周りの展望も素晴らしい。
ここからは頭巾岳への分岐を見送り、最後の急登を登り終えると五葉岳の山頂に飛び出る。

五葉岳の山頂が見えてくる

頭巾岳への分岐を見送る

五葉岳山頂にて
五葉岳山頂にて

五葉岳の山頂で景色を見ながらゆっくりと昼食とする。五葉岳の山頂は360度の大展望である。傾山から祖母山系、鹿納坊主から大崩山など素晴らしい展望である。 山頂周辺のアケボノツツジはまだ蕾であり夏木山よりは少し遅いようだ。
少し時間もあるのでここから目の前のお姫山へピストンすることにした。A氏はここで休憩待機、Kと二人でお姫山へ向かう。

傾山方面の展望

鹿納坊主から大崩方面

目の前のお姫山へ
お姫山へピストン

一旦鞍部へ下り、再び登り返すとすぐにお姫山の山頂へ出る。 お姫山の山頂は白枯の立ち木が特徴的である。
ここからの展望も素晴らしい。目の前に鹿納坊主が見え、振り返ると、少し斜めに傾いた五葉岳が見える。
展望満喫した後、再び五葉岳に戻る。

お姫山山頂にて

お姫山から見る五葉岳

夏木新道の下り
五葉岳から夏木新道で下山

五葉岳からは往路の縦走路を再び夏木山まで戻る。疲れがでてきているせいか、かなり長く感じる。
夏木山からは夏木新道を藤河内へ下る。途中のアケボノ平では既にアケボノツツジは終わっており、新緑が綺麗である。
モクモクと下ると、林道へ出る。

温泉ゆーとぴあ
温泉ゆーとぴあ

下山後、藤河内の温泉「ゆーとぴあ」で疲れをとる。


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