Taka's Hiking Note

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経読岳(きょうよみだけ:992m)【福岡県豊前市】

経読岳、茶臼山は英彦山山系に属し、福岡県豊前市と耶馬溪町の境界にある。

経読岳の山容はメーサ地形で東西に長く、山頂付近は樹木に覆われており展望はあまり良くない。
経読岳の名前は、昔、求菩提修験者の経読堂があったことに由来すると言われている。

茶臼山の山頂へはちゃんとした道はなく、一面笹に覆われているが、英彦山・耶馬溪方面の展望は良い。

茶臼山から笈吊峠への稜線はこの連山の名物のツクシシャクナゲの株が多く、シーズンには多くの人で賑わう犬ガ岳に比べると静かな山歩きが楽しめる。

   山行記録  (KDD鉄塔−経読岳−茶臼山−笈吊峠の周回コース)

山行日 1998/11/22(日)曇りのち晴れ メンバー jama氏(山口県宇部市)
コースと
タイム(分)
経読林道分岐点→(20)KDD鉄塔先登山口→(20)経読岳山頂→(5)経読堂跡山頂→(35)林道横断点→(35)茶臼山山頂→(15)笈吊峠→(15)経読林道→(60)経読林道分岐点
駐車場 経読林道分岐点路上 利用した温泉 なし

林道分岐点に車を止める 豊前市から県道甘木・豊前線で犬ケ岳・求菩提山方面へ向かう。
合河を過ぎ、旧岩屋小学校の先の新貝から左手に入り、集落を抜けて行くと経読林道が始まる。
林道は舗装されており、経読岳に向かってドンドン高度を上げて行く。
途中、鳥井畑から来ている新しい広域基幹林道第2豊築線を横切り、しばらく登って行くと犬ケ岳方面への分岐に出る。
今回はこの先のKDD鉄塔登山口から経読岳に登り、笈吊峠へ縦走し、林道で再び戻って来る周回コースをとる為、この分岐付近に車を駐車する。
経読林道分岐点
冬枯れの登山道を入っていく 林道分岐からはKDD鉄塔方向へ舗装道を歩く。
舗装が途切れ、しばらく行くと前方にKDDの鉄塔が見えてくる。鉄塔を通り過ぎ、経読岳を回り込むように林道を更に行くと、登山口がある。
左手方向下側に雁股山、大平山方面へ向かう九州自然歩道が続いている。
経読岳へはここを右折し、樹林帯の中の急斜面を登って行く。かすかに紅葉が残っており、青空に映えて奇麗である。ここからは一気の登りである。
途中、振り返ると、雁股山、桧原山などの耶馬溪方面の山々が葉が落ちた樹木の間から良く見える。
KDD鉄塔先登山口
展望がきかない山頂 登山口から約20分の一気登りで、経読岳三角点山頂に到達する。
山頂には安武氏の標識が一つと三角点があるだけで、もし標識がなければ見落としてしまいそうな山頂である。
山頂は樹木に覆われており展望はよくない。
晩秋から冬は樹木の葉が落ちているので、樹木の間から少しは景色が望めるが、夏場は展望はきかないであろう。
経読岳山頂(三角点)992m
冬枯れの尾根道を行く ここから、少し展望が開けた尾根道を少し行くと、経読堂跡地の山頂に出る。













ここには石碑、石仏や各団体の銘板があり、三角点よりは山頂らしい。
しかし、ここも樹木で遮られており展望は良くない。
経読岳上の尾根道
経読堂跡
経読堂跡山頂
林道横断点で昼食 東西に長い山頂の尾根道を西に進む。左手前方にはピラミダルな山容の小屋ケ岳が見える。
西端から下りにかかると、目の前に茶臼山・犬ケ岳への稜線、一ノ岳から求菩提山への稜線がよく見える。本日は風が強く、油断してると吹き飛ばされそうだ。
平坦な道をしばらく行くと、途中、経読林道からの林道支道を横切る。
ここには、ちょっとした広場があり、ベンチと案内板がある。
北側には樹木の合間から、求菩提山や周防灘が望める。
漸く、強風をしのげたので、ここで昼食とする。
林道横断点
経読岳を振り返る 林道横断点から、緩やかに登って行くと、茶臼山の直下の尾根に出る。
後ろを振り返ると、なだらかな山容の経読岳が見える。
登山道は茶臼山ピークの北側下を巻くように続いている。
茶臼山山頂は笹で覆われており、見晴らしは良さそうだが、山頂へ向かう明確な道はない。
仕方がないので、山頂をめがけ、笹コギをする。途中、笹に混じって、バラのトゲが痛いが、5分程で茶臼山頂へ達する。
茶臼山直下から見る経読岳
笹で覆われた茶臼山山頂

茶臼山山頂は笹で覆われており、山頂の表示は全くないが、予想通り展望は良い。
英彦山が良く望め、また中摩殿畑山などの耶馬溪の山々も良く見える。本コースで一番の展望場である。
しばらく展望を楽しんだ後、再び北側下の登山道に戻る。
しばらく行くと、石楠花の木が多くなり、名物の石楠花のトンネルを抜けながら下ると笈吊峠に出る。ここからは、直進して笈吊岩の鎖の登っていくと犬ケ岳方面へ行くことができるが、本日はここから右折し、経読林道へ下る。
車を駐車した林道分岐までは、ここから約1時間の林道歩きである。

笹で覆われた茶臼山山頂

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