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求菩提山(くぼてさん782m)福岡県豊前市

求菩提山は福岡県豊前市の奥に位置し、犬ケ岳の一ノ岳から北に延びる尾根上にちょこんとある。
山の中腹がコブ状に突き出したビュート状の特異な山容をなし、昔は英彦山とともに修験道の中核として栄えていたらしく、山中の各所にその名残を見ることができる。


求菩提山周辺地図 求菩提山山頂の上宮

雪が無い頃の求菩提山の山頂
樹木に囲まれ展望はあまりきかない
1996年3月撮影


    山行記録 (冬の五窟コース)

山行日 1998年1月25日(日)晴れ メンバー 単独
コースと
タイム
求菩提資料館前駐車場(10:20)→阿弥陀窟手前分岐→五窟コース(吉祥窟、多聞窟、普賢窟、大日窟)→胎蔵窟護摩場跡→求菩提山山頂(11:50-12:10)→中宮→阿弥陀窟→求菩提駐車場(13:05)
駐車場 求菩提資料館バス停駐車場 利用した温泉 なし

中津市から見る求菩提山〜犬ガ岳連山

前夜から降り出した雪が最近ではめずらしく、積雪となった。
中津市のマンションから眺めると、青空の中に犬ケ岳連山が白く光る。

九州では積雪の中での山歩きはなかなかできない。しめたとばかりに、山仕度をし急遽出かける。

大分県中津市より望む犬ケ岳方面の山並

求菩提山を見上げる

中津市内での積雪はたいしたことはなかったが、豊前市合河を過ぎたあたりから積雪が多くなる。チェーンを持ってこなかったことを悔やみながら、やっとのことで求菩提山の麓の駐車場に到着。
駐車場では求菩提のシンボルのカラス天狗像が迎えてくれる。

チェーンがないので、当初予定の犬ケ岳はあきらめ、求菩提山に登ることにする。駐車場から、資料館方向への橋を渡らずに岩岳川に沿って少し行った右手に五窟コースへの登山口がある。
樹林帯に入り、ジグザグ道を登って行く。だいぶ前方に、1組の男女ペアの登山者がいる。時折、樹木の上から雪がドサッと落ちてきて首筋に入り、冷たい。

求菩提資料館前の駐車場
上を見上げると怖いほどの氷柱 しばらく登ると、五窟コースへと中宮への分岐に出る。
右に少し行くと五窟の一つの阿弥陀窟があるが、他の4つはここを左折する。
ここを左折すると、まず吉祥窟がある。求菩提山のコブ状の岩の下部の少しえぐれたところに修行で使われた窟が点々とある。
岩の上からは、長さ1m以上の氷柱が垂れ下がっており、その様はまさに圧巻である。
天気がいいため、時折、その氷柱の一部が登山道めがけて落ちてくる。
頭上を見上げながら、恐る恐る通過する。
ここで、前にいた二人を追い抜く。
吉祥窟付近の氷柱

静かで、誰もいない 吉祥窟を過ぎると、多聞窟、普賢窟が連続で現れる。多聞窟を過ぎると次の大日窟には少し距離がある。徐々に雪が深くなる中を登って行くと、求菩提山から一ノ岳への縦走路である胎蔵界護摩場跡の分岐に出る。ここを左折すると、一ノ岳へ行くことができる。足跡は全く無い。他に登山者は見当たらず、こわいくらい静かである。
護摩場跡を右折し、新雪に足跡をつけながら登っていき、神域の境界を示す結界石を過ぎると、上宮神殿の裏側に出て、山頂に達する。
胎蔵界護摩場跡(一ノ岳への縦走路)

求菩提山山頂の上宮 山頂は上宮を中心に杉木立に囲まれており、展望はあまりきかない。杉木立の中、盤座(いわくら)と言われる巨石が神殿を囲んでいる。
他に登山者はおらず、静寂として厳かな雰囲気が漂う。コーヒーで一服後、下山する。

下山は、正面の参道を下る。結構急な階段が続き普通は歩きにくいが、今回は積雪で階段が埋まっているため下りやすい。中宮を経て、阿弥陀窟方向へ右折し、阿弥陀窟を過ぎると、五窟の分岐に戻る。
そこを左折し、再び往路の登山口に下る。
求菩提山山頂の上宮

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