Taka's Hiking Note

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福智山(ふくちやま:901m)【福岡県北九州市】

福智山地は北九州国定公園の中核をなし、北九州市小倉南区と直方市、赤池町にまたがり位置する。北九州・筑豊の故郷の山として人気が高く、四方からの登山道がある。
山頂からの展望は360度で福岡県内の大半の山々を見渡すことができる。

福智山周辺地図 福智山への登山道は四方いろいろな所からあり、さまざまなコース設定を楽しめる。

主要な登山口としては鱒淵ダム、上野峡、内ガ磯、竜王峡からが有名である。


<登山口まで>
国道322号線の両谷出張所交差点から鱒淵ダム方面へ入る。

途中、菅生の滝へ向かう分岐を直進すると、鱒淵ダムの頂吉口(かぐめよしぐち)に到着する。

ここから更にダム沿いにしばらく行ったところに駐車場があるが、登山口から遠くなるので、頂吉口の車道脇の小スペースに車を駐車する。

鱒淵ダム内の遊歩道には車は入れないので注意が必要である。

   山行記録  (鱒淵ダム−福智山−七重の滝)

山行日 1999年7月20日(火)曇り メンバー 単独
コースと
タイム
鱒淵ダム頂吉口(9:30)→登山口(9:55)→ホッテ谷別れ(10:30)→鈴ガ岩屋(11:40)→福智山山頂(12:00〜13:00)→豊前越(13:40)→七重の滝(14:10〜14:50)→登山口(15:30)→頂吉(16:00)
駐車場 鱒淵ダム頂吉車道脇 利用した温泉 なし

鱒淵ダムの赤い吊り橋 頂吉口から鱒淵ダムの堰堤を渡り、遊歩道を少し行くと左手に赤い吊り橋が現れる。

青々としたダム湖の色と回りの緑の木々の色とは対照的にこの赤い色は目立ち、とにかく渡りたくなる。

湖面を渡る風がひんやりとして心地よい。
時折野鳥の囀りが響き渡る程度で、静かなダムである。

ダム湖沿いの遊歩道を20分程度歩くと、左手にホッテ谷コースへの登山口があり、ここには標識とベンチがある。
雨は降ってないものの、天気はあまり良くなく、遠くの山はガスで見えない。
鱒淵ダムの吊り橋を渡り登山口へ向かう。
登山口 登山口から、林道っぽい道を少し行くと道は二つに分かれる。
どちらに行っても途中で合流するが、右手のほうが土道であるため歩きやすく、また分かりやすい。

林道を真っ直ぐ行った場合は突き当たりの沢を横断すると右の道に合流する。

薄暗い樹林の中の道を沢沿いにしばらく進む。
沢から分かれ、少し行くと、ホッテ谷別れの分岐に出る。
ホッテ谷コースの登山口
ホッテ谷別れの分岐 分岐を直進するとホッテ谷新道となり、烏落としに行くことができるが、今回は左折し、鈴ガ岩屋方面へ向かう。

薄暗い樹林の中の道をひたすら登る。例によって、昨夜の深酒がたたったためか、汗がダラダラと落ちてくる。風も全くなく、とにかく蒸し暑い!途中、アカガシ林の前のベンチでほとんどグロッキー状態で小休止。

その後もイヌシデやアカガシの自然林の中をしばらく登って行く。
そのうち酒が汗となって出てしまったおかげか、軽快な歩きに変わる。
ホッテ谷別れの分岐
鈴ガ岩屋付近から福智山山頂を眺める。 自然林を抜けると目の前がパッと開け、草原の向こうに、上部に岩をかついだ福知山がデーンと見えてくる。
鈴ガ岩屋である。

カヤに覆われた草原は広々として気持ちよい。
秋には一面ススキで覆われる。

登山道の脇にはビッシリ白い花穂をつけた「オカトラノオ」や「ウツボグサ」が咲いており、なごやかな気持ちになってくる。既に、気分は爽快だ!

広々とした景色と草花を見ながら、ゆっくりと登り詰めると、大きな露岩がある山頂に到着する。
鈴ガ岩屋付近から福智山山頂を眺める。
福智山山頂にて 福知山の山頂は遮る物はなにもなく、広々としている。
山頂には大きな露岩と石の祠が二つある。

ここからの展望は360度で、県内の山々がほとんど見渡せるはずであるが、あいにく、曇りで、視界はあまり良くない。
鷹取山、雲取山はなんとか見えるが、尺岳へ続く尾根は雲に隠れて見えない。
下の方に直方市の町並みがかろうじてぼんやりと見える。

山頂では数十人の登山者が、三々五々休憩している。
福智山山頂の標識の前でパチリ!
露岩と石祠のある福智山山頂付近 山頂北側の岩の上を陣取り、早速ビールだ
保冷材入り簡易BOXの中のビールはまだ冷たく冷えている。グビグビっと飲み、プファっとゲップを出す瞬間がたまらない。

岩の上から眺めていると、下の方で一人のおじさんが鎌を片手に、歩きながら登山道脇のカヤをシャカシャカ切ってくれている。とにかく感謝である。

笹原の草原の中に「ハンカイソウ」が大きな黄色い花を咲かせている。
岩の上で十分楽しんだ後、下山にとりかかる。

下山は豊前越を経て七重の滝コースを取ることにする。
大きな露岩と石祠がある福智山の山頂
ハンカイソウハンカイソウ オカトラノオ笹原から顔を出す 「オカトラノオ」
無人小屋 北方へ一気に下って行くと、無人小屋に出る。
こじんまりといているが、毎度ながら綺麗に手入れされている。中では数人ほど横になって休んでいる。

前のテーブルでは1組のパーティーが食事中である。

小屋下の水場で思いっきり顔を洗う。
冷たくて、目が覚めるほど気持ちよい。
これで、また元気モリモリである!

小屋を後にし、少し行くと烏落としの広場に出る。ここを右折すると、ホッテ谷を経て、鱒淵ダムへ行けるが、今回は直進して、豊前越に向かう。
無人小屋
豊前越 樹林の中を緩やかに下って行くと、豊前越に出る。
福智山はいたるところにテーブルやベンチが設置されており、よく整備されている。

ここを右折し、山瀬・七重の滝方向へ向かう。
滑りやすい道をゆっくりと下り、しばらく行くと山瀬に出る。
少し幅広の沢沿いを行く。ここには昔集落があったらしく、石垣の残骸がまだ残っている。
沢からボンヤリと霞が発生し、回りの緑と調和し美しい。
隣の沢がだんだん谷に落ち込んで来ると、七重の滝は近い。
豊前越
七重の滝 七重の滝は七つの滝が連続して続いている。下から一ノ滝の順に七ノ滝へと続いている。

何番目の滝であろうか、滝壺に降りてみた。
水流が多く、怒濤のごとき流れである。
吹き渡る滝風で涼しく、とても心地よい!
他には誰も居ず、この涼しさと滝の圧巻をひとりじめだ!!
思う存分に堪能した後、再び帰路に就く。

下山口は、ホッテ谷コース入り口から少しはずれたところに出る。
再び、鱒淵ダムの遊歩道をテクテク歩いて戻る。

天気はあまり良くなっかたが、花・滝を満喫した山行でした。
七重の滝コースは夏には絶対にお勧めです!
涼しさ満点!七重の滝

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